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2026/01/25

審美歯科は何がデメリット?治療前に知っておきたい注意点と考え方

審美歯科は、「歯が白くなる」「口元が整う」といったメリットが注目されます。一方で、実際には、「費用はどれくらいかかるのか」「治療後にトラブルは起きないのか」不安や疑問を抱えている方も少なくありません。

審美歯科は見た目を整える治療ですが、素材や設計、かみ合わせ、治療後の管理まで含めて選ぶ必要があります。そのため、治療内容を理解したうえで進めることが大切です。

ハミール東京デンタルオフィスでは、治療内容を十分に理解してから進められるよう説明と確認を重視し、緊張が強い方でも受診しやすいよう痛みに配慮した麻酔にも取り組んでいます。

この記事では、審美歯科のデメリットを中心に、治療前に知っておきたい注意点と考え方を解説します。治療を検討している方は、ぜひ読んでみてください。

審美歯科バナー

審美歯科とは

審美歯科

審美歯科とは、歯の色や形、歯並び、歯ぐきの見た目など、口元全体の印象を整えることを目的とした歯科治療です。虫歯や歯周病といった病気の治療だけでなく、見た目の自然さや調和にも配慮する点が特徴です。

ホワイトニングによる歯の白さの改善や、セラミック素材を使った詰め物や被せ物、ラミネートベニア、歯並びや歯ぐきを整える治療などが、審美歯科に含まれます。これらの治療は、多くの場合、健康保険の対象外となり自由診療として行われます。

審美歯科は「見た目をきれいにする治療」という印象を持たれやすい一方で、実際には歯をどの程度削るのか、かみ合わせに無理が出ないか、治療後の状態をどのように維持するかといった点まで考慮する必要があります。見た目だけを優先すると、後から違和感やトラブルにつながることもあります。

そのため、審美歯科を検討する際は、治療内容やメリットだけでなく、起こり得るデメリットや注意点を理解したうえで選択することが重要です。

治療法別に見た審美歯科の注意点

治療法別 審美歯科 注意点

審美歯科は治療法によって、起こりやすい不快感や管理方法、向き、不向きが異なります。

ここでは代表的な治療ごとに、治療前に押さえておきたい注意点を説明します。

ホワイトニング

ホワイトニングは、歯を削らずに白さを高める方法です。比較的負担が少ない一方で、事前に知っておきたい注意点があります。

注意点は以下のとおりです。

  • 一時的に「しみる」症状が出ることがある
  • 白さは永久ではなく、後戻りすることがある
  • 人工の歯は白くならない
  • 歯や歯ぐきの状態によっては先に治療が必要

ホワイトニングは「歯を削らない」点が魅力ですが、しみやすさや後戻り、色合わせの考え方まで含めて計画すると満足度が上がります。

セラミック治療

セラミック治療は、詰め物や被せ物で歯の色や形を整える方法です。見た目の自然さを目指しやすい一方で、注意点もあります。

治療前に確認しておきたい注意点は以下です。

  • 歯を削る必要が出ることがある
  • 神経に影響する可能性がある
  • 割れや欠けのリスクはゼロではない
  • 治療後の管理が必要

セラミックは見た目だけでなく、かみ合わせと清掃性を含めた設計が重要です。事前に「削る量」「対策(必要ならナイトガード等)」「管理方法」を確認して進めましょう。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面に薄い素材を貼り付けて色や形を整える方法です。短期間で見た目を整えやすい反面、向き、不向きがあります。

注意点を整理すると、以下のとおりです。

  • 治療に適応しない場合がある
  • 脱離(外れる)リスクがある
  • 強い衝撃や食いしばりに弱いことがある
  • 色や形の調整には「すり合わせ」が必要

ラミネートベニアは「削る量を抑えられる」場合がありますが、誰にでも適する治療ではありません。適応の確認と、外れにくくする設計したり日常生活で注意したりする必要があります。

歯並びや歯ぐきを整える治療

歯並びや歯ぐきの見た目を整える治療は、口元全体の印象に関わるため、審美歯科では重要な選択肢です。一方で、治療の性質上、注意点が複数あります。

代表的な注意点は以下です。

  • 治療期間が長くなりやすい
  • 後戻りや維持管理が前提になることがある
  • 一時的な痛みや違和感が出ることがある
  • 口腔内の状態によっては前処置が必要

歯並びや歯ぐきの治療は「口元全体の調和」を作りやすい一方、期間や維持管理まで含めて検討することが大切です。

審美歯科治療の7つのデメリット

デメリット

審美歯科は、見た目の改善だけでなく、素材選びや設計の自由度が高い治療です。その分、治療前に理解しておきたいデメリットもあります。

ここでは、後悔を減らすために押さえておきたい注意点を具体的に説明します。

費用負担が大きくなる

審美歯科のデメリットとしてまず挙がるのが、費用負担が大きくなりやすい点です。多くの審美治療は自由診療となり、保険診療と比べて自己負担が増えます。

費用が高くなりやすい主な理由は以下のとおりです。

  • 保険適用外の治療が中心になる
  • 素材や製作工程、調整に手間がかかる
  • 治療後の管理も含めて考える必要がある

一方で、費用は高いか安いかだけで比較すると判断が難しくなります。審美歯科は、同じ白い歯でも、白さ重視なのか自然に見えるようにしたいのかなどの目的によって適した材料や工程が変わるためです。

そこで、治療を検討するときは、総額の内訳や追加費用が発生する条件、保証の有無と範囲を確認しておくと安心です。

費用面の不安が大きい方ほど、「何にいくらかかるのか」「どこまで含まれるのか」を最初に言語化しておくと、後からのギャップが減ります。

歯を削る可能性があり、神経へ影響することがある

審美歯科では、歯の形や色を整えるために、歯を削る処置が必要になる場合があります。削る量や歯の状態によっては、神経(歯髄)に負担がかかる可能性もあります。

このデメリットが起こり得る理由は以下のとおりです。

  • 材料を載せるためのスペースが必要になる
  • もともとの歯の状態に左右される
  • 深く削るとしみたり痛んだりする症状につながることがある

ただし、「審美歯科=必ず大きく削る」ではありません。治療法の選択や設計によって、削る量を抑えられるケースもあります。

治療前には、「どの程度削るのか」「削った後の見通し」を事前に共有できるほど、納得した治療選択につながります。

割れや欠け、脱離などのトラブルが起こることがある

セラミックやラミネートベニアなどの審美治療では、割れや欠け、脱離といったトラブルが起こる可能性があります。頻度は個々の条件で異なりますが、「絶対に起きない」とは言い切れない点は理解しておきたいところです。

トラブルが起こりやすい主な要因は以下のとおりです。

  • 歯ぎしりや食いしばりが強い
  • かみ合わせの力が一部に集中している
  • 土台の状態や接着条件に左右される

一方で、これらのリスクは「治療を避ける理由」ではなく、事前評価と設計、治療後の管理で下げられるケースもあります。具体的には、かみ合わせの確認や必要に応じたナイトガードの検討、硬いものの噛み方の指導などが対策になります。

相談時には、「自分の噛み合わせだと、破損や脱離のリスクは高いか」「万一トラブルが起きた場合の対応(保証の範囲や再治療の扱い)はどうなるか」を具体的に聞いておきましょう。

一時的な痛みやしみるなど不快感が出ることがある

審美歯科では治療の過程や治療後に、一時的な痛みやしみる症状(知覚過敏)、違和感が出ることがあります。特にホワイトニングや、歯を削る処置を伴う治療では起こりやすい傾向があります。

不快感が出る主な理由は以下のとおりです。

  • 薬剤や刺激による知覚過敏
  • 形成(歯を削る処置)による刺激
  • 装着直後の違和感

不快感の多くは一時的ですが、不安を減らすためには「起こり得る症状」と「起きた場合の対応」を事前に確認しておくことが大切です。例えば、しみる症状が出た場合の調整(頻度の調整、薬剤の変更、処置間隔の見直しなど)や、受診の目安を共有しておくと安心感が変わります。

痛みが不安な方は、治療前に「痛みへの配慮はどのように行うか」「麻酔や術後のフォローはどうするか」を遠慮なく相談してください。

治療後も定期的なメンテナンスが求められる

審美歯科は「治療して終わり」ではなく、良い状態を保つためのメンテナンスが前提になることが多い治療です。これを負担に感じる方もいますが、長持ちさせるうえで重要なポイントです。

メンテナンスが必要になる理由は以下のとおりです。

  • 人工物自体は虫歯にならなくても、周囲の歯や歯ぐきは影響を受ける
  • 境目に汚れが残ると、炎症や再治療につながることがある
  • かみ合わせは経年で変化することがある

メンテナンスを続けやすくするためには、治療前に「どのくらいの頻度で」「何をするのか」を具体的にしておくことが有効です。クリーニングに加えて、補綴物の状態、歯ぐき、かみ合わせのチェックを定期的に行うことで、トラブルの早期発見につながります。

治療後の満足度は仕上がりだけでなく、維持できるかどうかで大きく変わります。生活に無理のない管理計画を立てましょう。

仕上がりのイメージ違いが起こる場合がある

審美歯科で起こりやすいデメリットの一つが、仕上がりのイメージ違いです。技術の問題というより、治療前のイメージ共有が十分でないと起こりやすくなります。

イメージ違いが起こりやすいポイントは以下のとおりです。

  • 白さの基準が人によって異なる
  • 形の好みが言語化しにくい
  • 周囲の歯や肌色、唇とのバランスで印象が変わる

ギャップを減らすためには、治療前のすり合わせが重要です。写真などで理想イメージを共有したり、色見本(シェード)で方向性を確認したり、必要に応じて仮合わせ(仮歯や試適)を検討すると、完成後の「思っていたのと違う」を減らせます。

相談時には、「希望に寄せられる範囲」と「難しい点(限界)」を具体的に説明してもらいましょう。ここが明確だと、納得感が高い治療選択につながります。

治療期間や通院回数が増えることがある

審美歯科は仕上がりの質を高めるために工程が増えやすく、治療期間や通院回数が想定より増えることがあります。忙しい方ほど、事前に全体像を把握しておくことが大切です。

期間が延びる主な理由は以下のとおりです。

  • 検査や説明、設計に時間をかける必要がある
  • 型取りや技工物の製作工程が必要
  • 虫歯などの前処置が必要になることがある

通院計画を立てる際は、最初に「通院回数と期間の目安」「どの工程で時間がかかるか」「途中で計画変更が起きる可能性」を確認すると安心です。イベントが控えている場合は、無理に急ぐデメリットも含めて相談し、現実的なスケジュールを組みましょう。

審美歯科治療のメリット

メリット

審美歯科はデメリットも理解したうえで選ぶことが大切ですが、適切な治療計画で進めることで得られるメリットももちろんあります。

ここでは代表的な利点を簡潔に説明します。

口元が整い、清潔感のある印象につながる

審美歯科の大きなメリットは、歯の色や形、並び、歯ぐきの見え方が整うことで、口元全体がすっきり見えやすくなる点です。第一印象は口元の影響を受けやすく、自然な白さや輪郭が整うだけでも清潔感が出やすくなります。

具体的には、以下のような変化を期待できます。

  • 歯の黄ばみや色むらが目立ちにくくなる
  • 欠けやすき間、形のばらつきが整い、口元の印象が落ち着く
  • 笑ったときの見え方が安定し、写真でも気になりにくくなる

見た目の変化はわかりやすい反面、自然さは「色合わせ」「形」「かみ合わせ」を含めた設計で決まります。仕上がりイメージを共有しながら進めることがポイントです。

見た目のコンプレックスが軽くなり、自信につながる

歯の見た目が気になって笑い方を抑えてしまう、会話中に口元を隠してしまうといった悩みは、日常のストレスになりやすいものです。審美歯科で口元の印象が整うと、こうした心理的負担が軽くなり、自信につながることがあります。

例えば、以下のような変化が起こりやすくなります。

  • 人前で笑うことへの抵抗感が減る
  • 会話中に口元を意識しすぎず、自然な表情になりやすい
  • 身だしなみの一部として、口元のケア意識が高まりやすい

見た目の改善は「気持ちの変化」にも影響します。治療によって何を解決したいのかを整理しておくと、満足度が上がります。

金属を使わない治療を選べる

審美歯科では、セラミックなどの金属を使わない(メタルフリー)治療を選べる場合があります。金属を使用しないことで、見た目が自然になじみやすいことに加え、体質的に金属が心配な方が選択しやすい点もメリットです。

ただし、メタルフリー治療にも素材ごとの特徴があり、噛む力や部位によって向き不向きがあります。見た目だけでなく耐久性や管理方法も含めて、適切な材料を選ぶことが大切です。

審美歯科治療の一般的な流れ

審美歯科治療 流れ

審美歯科は、仕上がりの美しさだけでなく、かみ合わせや清掃性、治療後の安定まで考えて進める治療です。そのため、いきなり処置に入るのではなく、段階を踏んで計画的に進めます。

ここでは一般的な流れを紹介します。

初診相談

初診では、悩みや希望を整理します。「どこが気になるのか」「どんな仕上がりを目指したいのか」を共有し、治療の方向性を定めます。色や形の好みは言葉だけだと伝わりにくいため、希望がある場合は写真やイメージに近い例を用意すると、すり合わせが進みやすくなるでしょう。

検査・診断

検査や診断では、口腔内の状態を確認します。審美治療は見た目を整える治療ですが、土台となる歯や歯ぐき、かみ合わせの状態によって、適した治療が変わります。

確認する項目は主に以下のとおりです。

  • 虫歯や歯周病の有無
  • 歯の欠けやすり減り、歯の厚み
  • かみ合わせ、歯ぎしり、食いしばりの傾向
  • 必要に応じて写真やレントゲンなどでの評価

検査を丁寧に行うほど、できる治療と避けた方がよい治療の判断が明確になります。

治療計画の提案

検査結果をふまえて、治療法の選択肢と計画を提示します。審美歯科は、同じ悩みでも複数の治療案が成り立つことがあるため、比較しながら検討することが大切です。

この段階で確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 治療法ごとのメリット・デメリット
  • 仕上がりの方向性(白さ、自然さ、形)
  • 費用の内訳、追加費用の条件、保証の有無
  • 通院回数と期間の目安
  • 治療後のメンテナンス計画

何を優先するかを整理しておくと、選択がしやすくなります。

前処置

必要がある場合は、審美治療の前に土台を整えます。例えば、虫歯や歯周病がある状態で審美治療を進めると、治療後のトラブルにつながりやすいためです。

クリーニングや歯ぐきの状態の改善、かみ合わせの調整などを先に行うこともあります。

治療の実施

治療計画に沿って処置を進めます。ホワイトニング、形成(歯を削る処置)、型取り、仮歯の装着、補綴物(詰め物・被せ物・ベニア)の装着など、内容は治療法によって異なります。

審美歯科では、見た目だけでなく、以下の点も同時に確認しながら進めます。

  • かみ合わせの当たり方
  • 清掃しやすい形になっているか
  • 違和感や発音への影響がないか

工程を丁寧に踏むほど、仕上がりの満足度と安定性につながります。

最終確認

仕上がりの確認と微調整を行います。色や形だけでなく、かみ合わせや発音、違和感の有無を確認し、必要があれば調整します。

審美治療は完成直後よりも、実際に日常生活で使ってみて初めて分かる違和感が出ることもあるため、調整の相談ができる体制かどうかも大切です。

メンテナンス

審美歯科は、良い状態を維持することで価値が高まる治療です。定期的な検診とクリーニングで、補綴物の状態、歯ぐき、かみ合わせの変化を確認し、トラブルの早期発見につなげます。

歯ぎしり・食いしばりがある方は、ナイトガードなどの対策も含めて相談すると安心です。

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神成 分院長の総評|審美歯科のデメリットも知った上で治療をしよう

審美歯科は、歯の白さや形、口元の印象を整えられる一方で、自由診療ゆえの費用負担、歯を削る可能性、割れや欠け、脱離などのトラブル、治療後のメンテナンスといった注意点も伴います。

大切なのは、これらを「怖いからやめる理由」にするのではなく、どのデメリットが自分にとって重要かを整理し、回避策を含めて治療を選ぶことです。

後悔を減らすために、治療前に意識しておきたいポイントは以下の3つです。

  • 目的の優先順位を決めること
  • 治療の見通しを具体化すること
  • 仕上がりのイメージを共有すること

審美歯科は、同じ「見た目の悩み」でも治療の選択肢が複数あり、素材や設計で結果が変わります。だからこそ、十分な説明を受けたうえで納得して進めることが、満足度につながります。

当院では、治療内容を理解してから進められるよう説明と確認を重視しています。また、完全個室の診療環境のため、見た目の悩みや費用面の不安なども相談しやすく、落ち着いて治療の選択肢を検討できます。治療を始める前に疑問や不安を整理し、一つずつ解消しながら一緒に進めていきましょう。

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この記事を監修した人

神成先生

ハミール東京デンタルオフィス 分院長

神成 勝彦

経歴

  • 奥羽大学歯学部卒
  • 複数のクリニックでの診療経験あり
  • 開院&院長経験あり
  • 医療法人歯科ハミールに入局
  • 院長に就任(予定)